【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年12月11日

「天のVAR」

ワールドカップでドイツとスペインに勝利した日本は、先週惜しくも前大会準優勝のクロアチアにPK戦で負けてしまった。PK戦とは延長戦でも勝敗がつかない際に行うもので、”Kicks from the Penalty Mark”の略である。以前は引き分けの際は翌日再試合であったそうだが、現代人は忙しいからか、1970年に初めて導入され、初代PK戦勝者はイギリス・マンチェスターユナイテッドであった。

先週、そのマンチェスターから次男家族が来日したのであるが、英語圏の教会で彼らは「PK」(”Pastor’s Kids”:牧師の子供達)と呼ばれる。やはり勝負が決まるのは牧師の子供達であったかと思わされた次第である。

ワールドカップでは話題が尽きない。先週の説教でもご紹介したスペイン戦の決勝ゴールを生み出した三苫選手のライン際1 mmのパス。12台のカメラとAI分析によって1mmまでの判定を行うVARとはVideo Assistant Refereeの略で、ついにレフェリーまでノンヒューマンになったかと、まるでSFの世界である。実はカメラだけでなく、ボールの中にもセンサーが埋め込まれていて正確な位置だけでなく、コースやスピード、回転数まで把握されているというから、ああいう解析、画像が可能なのかと納得できるのである。世界中で騒がれたが、カメラの位置によっては、即ち人の目ではボールがラインの外にある様に見えるが、あの真上からの静止映像(どうしてそんな真上が可能なのかよくわからないが)では1 mm線に触れているのであるから、やはりSFの世界である。

人の目にはアウトでも、真上なる天から見られる主の目には、私達は主の救いの内に入れていただいているのである。誰かが「完全にアウトだ!」と言おうが、間違いのない御方が、「私の目には、あなたは高価で尊い」と判定して下さるのだから、やはり、私達は主にあって勝利者なのである。 「夢をありがとう!」