【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年7月24日

「とこしえまで主の家に」

先週月曜、福島ビンジャミン兄の告別式が横浜市北部斎場で行われた。未だコロナ禍でご家族や親戚、また数名の教会員だけで最後のお別れをした。永遠を信じていても、これは暫くの別れと知っていても、それでも悲しみが心に満ちる。それは信仰がないからではない。命の主なるイエス様でさえ、ラザロの墓を前に泣かれた。どれもこれも悲しいが、若い人との別れは胸が詰まる。牧師として日本でも多くの告別式をさせていただいたが、この別れは最も辛かった。悲しみを必死に堪え、立つ力さえも失った姉妹の姿を見ては、みな泣いた。

しかし、遺影のビンジャミン兄は、あの懐かしいいつもの笑顔であった。この涙の向うにこそ永遠の天が確かにある事を、私達に伝えているような笑顔である。ご家族が選ばれたその写真は、この教会に移られた時、教会で撮られた教会名簿の写真で、それはまさしく、この地でも、そして今天でも「主の家」をこよなく愛して「わが家」とした彼の笑顔である。それ故、告別式次第には、詩篇23篇結びの言葉「私は、いつまでも主の家に住まいましょう」を記した。

ほぼ十年にわたる癌との長き闘い。四年前に一度癒された事も、それはもしかすると、主の恵み慈しみであって、彼が愛し、彼を愛する者の為に、主が守ってくださった命だったのでは、と思わされるのである。この地では、この教会を我家として選んだビンジャミン。それも主の恵み深き導きで、最後まで皆様に愛され祈られ、愛の時満ちて主の御許へ移されたのである。告別式に参加できない多くの兄姉から、愛と祈りの込められた贈物を預かった。以前、水曜祈祷会の皆様からも何度か託された事があった。そして今回も、毎月の入院費/医療費全額をサポートしたいと申し出られた方や、葬儀費用全額を献げたいと言われた方も。彼がこの教会をこの地での家/家族として選んだ事は、何という祝福であった事か。それはこれからも愛する者を失う人に大きな力、慰めとなるであろう。天のビンジャミン兄に代って、尽きぬ感謝を皆様に申し上げます。