【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年6月26日

「おばあちゃんのチキンスープ」

欧米でベストセラーとなったシリーズ本”Chicken Soup”。チキンスープとは、「調理しやすく、栄養に富み、消化しやすいため、病人食や風邪やインフルエンザの民間療法として伝統的に用いられ、俗に『ユダヤ人のペニシリン』とも呼ばれる。多くのアメリカ人のおふくろの味の一つである」(ウィキベディア引用)。それは、心の風邪に効くスープのような素敵なストーリー集なのです。そこにカンサス州の田舎に住むナディーン・ステアさん(85)の「If I Had My Life to Live Over」(もし、人生やりなおせるなら)という詩があります。詩人でも作家でもない普通の人、まさに家のおばあちゃんが作ってくれた一杯のチキンスープです。私訳ですが、その素敵なイングリーディエント(具)を一部ご紹介。
「もし、人生やりなおせるなら」

こんどはもっと多くの失敗をする。
余計な力をぬいて、リラックスして生きる。
チャンスがあれば、恐れることなく何度でも挑戦する。
明日を案じるがゆえに、今日生きることを忘れてしまわない。
もし人生やりなおせるなら、重荷を下ろして、裸足で歩き始めよう。

これは、これまで歩んで来た長い85年の人生を後悔し、やり直したいと願う詩ではないのです。作者のステアさんも、人生は今までをやり直すことはできないとよく知りながら、それでもまだ半ば、終わっていないと、これからの人生を私はもう一度生きるという詩です。85歳にして人生のハーフタイムとは、何と素晴らしいことではありませんか。今週2022年も前半が終り、ちょうどハーフタイムとなります。今年も半年守られたことを主に感謝献げ、ステアさんのように、私たちも主にある後半戦を、前向き/上向きに新しくスタートしようではありませんか!