【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年6月12日

「父の腕の中で」

ロシア軍のウクライナ侵略が100日を越え、犠牲者の数も止まらない。人類は21世紀になっても、互いを必要とするひとつの家族であるにもかかわらず、何ゆえに未だ戦争をして互いに殺し合わなければならないのか。しかしながら、そんな戦争という極悪/最悪な状況の中でも、人類に与えられた神の恵みを感じさせられるストーリーも報告されている。

ある外国人レポーターが市内で取材していると、突然銃撃戦が始まり小さな女の子が撃たれた。それを見たレポーターは、倒れた女の子を抱きかかえた男性に「急いで車に!」と叫び、二人を乗せて病院に走った。後部座席で女の子を抱きしめながら、「どうか急いで!まだかすかに息がある。急いで!」と叫ぶ声を聞いてアクセルを踏み込んだが、病院に到着する前に女の子の息は絶えてしまった。悲しみの内に、血だらけになった女の子を抱きかかえて車を降りた私達は茫然と立ち尽くした。どうする事も出来なかったのである。これが戦争である。子供や弱い人々がいつも犠牲になる。小さな遺体を病院に預け、共に血だらけになった手や服を洗っていると、男性が、「何という悲しみ!私は、彼女の父に何と伝えたらいいのか!」と言った。「え?あなたがお父さんではないのですか?」と驚いていると、彼は、「いいえ、違います。でも、私達はみな彼女の父ではありませんか。」と、そう言ったのである。。。

そうです、私達人類はみな父なる神に創られ愛されたひとつの家族であり、みな親子/兄弟/姉妹なのです。私達大人の大罪で、小さなの命を失った女の子や、多くの犠牲者の為にも、私達はみな祈り、平和の為に、みなこの腕を差し伸ばす責任と使命があります。ウクライナに、世界に、平和を!