【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年6月5日

「別の惑星」

電車はきれいで近未来的に見えた。椅子には傷や落書きが全くない。中では人々は静かに座っている。話し声が聞こえたとしても言葉は静かで柔らかく、叫んでいる人がいない。駅のトイレは清潔で、個室のトイレはボタンを押せばドアまで自動で開いた。「まるで別の惑星に来たみたいだ」。セルゲイ・ホルジェブスキー(62)は思わず、トイレの自動ドアを何度も押した。

これは、先週木曜の朝日新聞にあったウクライナ人セリゲイさんの言葉。セリゲイさんは、ロシア軍が攻撃した原発のある南部の都市ザポリージャから、奥様のリジーナさんと共に、ここ横浜に難民避難して来られたのです。

死と恐怖の町と化した遠い故郷から、成田空港に降り立ったセリゲイさんにとっては、爆音におびえる事のない日本は、まるで夢の中の世界のようであり、「別の惑星」に来たと思えたというのです。この平和が当然のあたりまえ、これからも変わらずにいつまでもあるかのように生きている私達こそ、世界の現実から遠く離れた夢の中に生きる「別惑星」の人なのでありましょうか。

遥か遠くの地であって、僅かしか届かない私達であっても、マタイ24章で、世の終わりの前兆を尋ねられた主は、これら突然起こる艱難に対して、「祈りなさい」、「目を覚ましていなさい」、「備えなさい」と言われました。私達は平和を祈るだけでなく、小さな平和を作り出す主の民です。皆様が先週までに献げて下さった「ウクライナ難民支援」献金264,780円は、日本中の教会から集められた多くの祈りや願いと共に、この平和が別惑星としか思えないウクライナの人々に、大きな希望と生きる力を与えてくれるでありましょう!

● 3月の第一期支援は総計16,113,628円でした。 詳しくは aid4ukraine2022.com