【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2022年4月3日

「Come Home !」

年老いた母を失ったGrace Lutheran Churchのブルース・モダール牧師が、幼き頃のなつかしい想い出を綴っていた。

小さい頃、学校から帰ると毎日のように、家の裏にある野原で友達と遊んだ。やがて日が傾き、夕食の時間になると、勝手口のドアから、”Bruce, come home!” (「ブルース、夕食の時間ですよ、お帰りなさい!」)と、母の呼ぶ声がした。本当はもっと遊びたかったのだが、”Coming!”(「はい」)と答えて、家に帰った。でも、名前を呼ばれるのは私だけではなく、ある日は、デールのお母さんが「Dale, come home!」と、また別の日は、テリーのお母さんが「Terry, come home!」と呼ぶ声が毎日のように広場に響いた。名前が呼ばれれば、友達と別れを告げて、それぞれの家の食卓に帰るのである。

告別式で読まれる聖書・詩篇23篇にも「主は、敵(死)の前で、私のために食事(卓)を整える」とある。また、主は十字架の前夜、「最期の晩餐」の食卓で、「天の御国であなた方と新しく飲む(食す)その日まで」と、この地での別れと共に、再び天で共に食卓に着くことを語られた。来月、5月1日の礼拝で行われる「主の聖餐式」も、パンと葡萄とを手に、天で再び、主と愛する多くの方々と共に食するその日を待ち望む聖なる時でもある。

今日の午後、3名の方の納骨式が美しい教会墓苑で行われる。彼らもまた、日暮れとなり、主が天の扉を開いて、「Come Home! 食事の用意が整いました。お帰りなさい!」と呼ばれたのである。私達も、いつかやがて、同じように主があなたの名を呼ばれたなら、「はい、今、帰ります!」と答え、主が用意して下さった素晴らしい天の食卓に、愛する者と共に着こうではありませんか!