【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年10月20日

「 命の湧水池 」

広範囲に深い爪痕を残した台風19 号。海外でも”スーパータイフーンハギビス”と呼ばれた。大西洋のハリケーン規模を表すカテゴリーは、史上最大級のカテゴリー5とAP 通信が発表。列島に接近するハギビスの超巨大で不気味な渦巻き雲衛星写真が発表されると世界が驚いた。

気象庁も異例と思えるほど早い時期から警告を発していたが、半日で13都県から「大雨特別警報」が発令されたのも史上初である。箱根町の降り始めからの雨量が1000 ㎜を越えるなど、聞いた事がない。19 日現在で「死者79 名、不明11 名、決壊68 河川、全容は不明」となっており、改めてその被害の大きさに、日本列島、及び世界は心痛めている。

台風による鶴見川氾濫浸水は、1966 年に1.8 万件浸水。1982 年にも2700 件と「暴れ川」と呼ばれた鶴見川。教会は、堤防から僅か100m自宅は数百メートル。全員避難を意味する「避難勧告レベル4」が緑区でも発令され出すと、家内は1 階部分の家財道具は全て2階に移し、避難用リュックを背に「いざ避難所に!」との体制。でも土曜の牧師は説教準備に必死で、それを水に流す訳にはいかないとまさに命がけ。家内の顔を見たら、これは置いて行かれるか?と思ったがさすが牧師夫人。説教準備の夫と殉教覚悟であったようである。後日、教会員の方も避難所に避難していたと伺って大いに反省した。冷静に考えれば5 階の教会オフィスへ避難すれば、避難も説教準備も教会守りもできた訳である。

鶴見川が危険水位へと上がって行くのと同時に、心配と恐れで心拍数も危険水位へと上昇して行く。危険水位に怯えた私に、地元に長い方が教えて下さった。あの広大な新横浜公園は鶴見川の「遊水池」(洪水の際に水を氾濫させて貯める土地)であり、日産スタジアム自体も高床式建造物で浸水しないばかりか、駐車場も水を貯める構造で、満水時にはスタジアムがまるで水に浮いているかのように見えるほど。火曜日、車で通ると、水タンクローリー車が何台も公園全体を既に綺麗に洗っていて、数日前、ここが恐ろしい泥水で一杯であったとは信じられなかった。

イエス様も、私達の試練の時の砦であり、隠れ場であり、遊(湧)水池である。この方を信じて水のバプテスマ/洗礼に与れば、命守られ、どんな汚い罪も洗い聖められ、そこは命の水溢れる湧水池となるであろう!