【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年10月13日

「 永続可能 」

9 日、リチウムイオン電池の開発者、旭化成の吉野彰工学博士がノーベル化学賞を受賞された。外国籍の日本出身者を含めれば、日本人受賞者は6年連続で27人目。この12 年間で15 名もの受賞者を数える。

そもそも、「リチウムイオン電池」とは、ニッケルや鉛を使用する他の充電池と比べれば2 倍以上の高い電圧が得られるだけでなく、そのサイズも驚くほどに小さく軽い。リチウムイオン電池がなかった時代の1985 年、NTT の画期的新携帯(?)は、「ショルダーホン」と呼ばれ、バッグみたいに肩からぶら下げて持ち運ぶものであった。

リチウムイオン電池は、他の充電池と違い、電気を使い切らないまま継ぎ足し充電をしても容量が減らない。また時間が経っても失われる電気が少ない為、無事帰還した小惑星探査機「はやぶさ」にも搭載され、7 年に及んだ宇宙の旅を支えた。私達に身近なスマホ・パソコンから電気自動車(EV)や飛行機、宇宙に至る迄、あらゆる分野領域で用いられ、市場規模は2022 年には7 兆4 千億円になると言われている。地球温暖化問題にも貢献できると、まさしく人類の歴史を変えると言えるほどの受賞であろう。

小さな蓄電池が、大きな世界と人類の未来を変える。これは、まさしくイエス様が「もしあなたがたに、からし種ほどの信仰があれば、山は動く」と言われた事に通じる。最も小さなリチウムイオン電池が、大きな電力を発する事ができるよう、最も小さくても主を信頼する信仰には、巨大な山(問題)を動かす事もできる神の力が秘められているのである。

リチウムイオン電池の繰り返し充電できる能力も素晴らしいが、それがどれほど立派で優秀であっても、充電池は充電池であって、自ら発電所となり発電する事は出来ない。リチウムイオン電池には電源が必要であって、その電気をより多く長く貯められる事こそがその力である。私達の力も主から来るのであって、私達に生み出す力はない。「あなた方も私に繋がっていなければ実を結ぶ事はできない」という主の御言葉は、同時にどんなに小さく弱くても、主に繋がってさえいれば誰でも永続可能、できるという事である。「空の器をわたしに持ってきなさい」と言われる主に、今日も、新しい主の命と力を充電・充満していただこうではありませんか!