【横浜カルバリーチャペル】 天の窓 |
2019年9月29日
武井 博 名誉牧師 著 先日の台風で、特に千葉県の海辺近くの高圧送電線の鉄塔や電柱が倒壊して、大きな被害が報告されています。電気が来なくなってみて、改めて実感することは、私たちの生活がすっかり電気中心の生活に変わってしまっているということです。 そう言えば、私共が小学校に入ったばかりの頃は、ちょうど戦争末期でしたが、しばしば電灯なしの ‟ランプ生活”を強いられました。当時は、昼となく夜となく、アメリカ軍の爆撃機による空襲におびえて暮らしていました。そのため、夜、家族が皆、ひっそりと庭の地下壕にもぐって、ひっそりと油性のランプを灯して暮らす、そんな生活でした。 それ以来、戦後になってからは、あまり、ランプやロウソクの生活はなかったのですが、1986年(昭和61年)3月23日の、あの大雪によって、厚木の高圧送電線の鉄塔が6基倒れる、という空前絶後の事故がありました。そのために、隣の座間に住む私共も、暫くぶりに、何と3 日間も、電灯なしの生活を強いられ、ロウソク生活を余儀なくされたのでした。 当時は、近くに、私共の老父母が住んでいましたので、2 軒のロウソク生活をしなければならず、大変でした。電灯がつかないだけではなく、寒いのに電気ストーブも使えない、冷蔵庫も使えない、電気釜も使えない、ということで、本当に困り果てました。慌てて、石油ストーブを買い、大きめの懐中電灯を買い、太いローソクを買いこんで、何とか電気の復旧を待ちました。 実は、その大雪の日は、私たちが生まれて初めてキリスト教会に行った日だったのです!!―――それくらい、私共が教会に行く、ということは、驚天動地の出来事であったのです!!―――しかし、あの日こそは、電灯が消えて家の中は真っ暗になりましたが、真っ暗闇の私たちの心に初めて、イエス様という、消えることのない尊い光が灯った記念の日であったのです!! 電灯が消える、そんなことはイエス様の灯が灯らない人生に比べれば、小さなことです。人間が生きる上で欠かすことが出来ないのは、まことの光なるイエス様の光です!!主の愛の光、救いの光です!!――――千葉県の今度の被害の模様をテレビで見て、お気の毒に思いながら、私は、あの大雪の日、生まれて初めて教会に飛び込んだ頃のことを感謝を込めて思い出していたのでした。千葉県の皆様にも、電気の光と共に、イエス様の光が送り届けられるよう祈らずにはいられません!! ハレルヤ!! |