【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年9月22日

「 天のマイネームカード 」

消費税増税を約一週間後に控えたこの頃、巷では電子マネー/スマホ決済が普及、というよりこれはもう氾濫では? 先日、レジ横に貼ってあるシール(マーク)を数えたらお馴染みVisa/Master Card に加え、23種類もあった。調べると70種もの電子決済があるではないか。とはいえ、私もポイント還元を狙って、最近CM で有名な「PayPay」を始めた。使ってみて確かに簡単でお得。約3%の還元率が即貯まるのが見える。毎回支払い完了すると可愛くて高い声で「ペイペイ」って言うのであって、最初聞いたと時は笑ってしまった。たった今、支払ったばかりなのに「PayPay」って、まるでもっと「払って払って」って言われているみたい。でもなぜだか憎めず、また使いたくなるから不思議。もし、外国人がこれを聞いたら?と思ったが、中国なら「シェイシェイ」の方が良いであろうか。

9/17 の「毎日新聞・社説」は、「マイナンバーカードでは定着しない」とのタイトルで、政府の新たなポイント政策に一石を投じている。

【国民一人一人の番号が掲載されたマイナンバーカードを普及させようと、政府は新たなポイント還元策を来年度中に導入すると決めた。カードを持っている人がスマホのアプリで買い物のお金をチャージすると、国費でポイントを上乗せする。入金2万円に対してポイント5,000 円分をつける事を軸に検討する。還元率は25%と破格の高い比率だ。】

マイナンバー普及から三年半経過したのに普及率は低迷の14%に留まっている事を危惧した政府は、高額のポイントで広めようとしているが、それは理に合わない。個人情報流出を不安に思う国民に、大判振る舞いで解決しようとするのは本末転倒だ、との辛口コメントを載せていた。

私には一人一人を番号で識別する事にさえ抵抗がある。以前、大学学長であられた渡辺和子氏が、大学のクラスでも数百人の学生の名を一人一人呼ぶと言っておられた。「自分の名前を呼んでくれる人の少ない時代。一人一人は番号や機械ではなく、大切な一人の人である事を知ってほしい」と。

同17日、板倉君枝姉が主の御許に静かに旅立たれた。イザヤ45 章で「私はあなたの名を呼んだ」と言われた主が、私達を番号や数ではなく名で呼んで下さる。あの朝、主が君枝姉の名をお呼び下さったのである。~祈