【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年9月15日

「 人生の連載 」

毎年、敬老の日を前に発行される「シルバー川柳」。既に、シリーズ80 万部越えのベストセラー。高齢化が進む中ではあるが、なぜこれほどまでに人気なのか。

元はと言えば、今から20 年程前の1997 年、宮城の高齢者情報誌・月刊「みやぎシルバーネット」に掲載されたものである。今ほど高齢化問題が語られなかった当時、僅か35 歳であった編集者のアイデアであったという。第一回目の投稿は3 通であったが、この企画は高齢者の力となれると信じ、折れることなくこの企画を続け、今では60 代から101 歳まで、年間6 万通以上の投稿がある。彼は、「川柳を通して高齢者の素顔に出会い、お年寄りに一歩も二歩も近づけた気がした。失われた日本の心が蘇って来る不思議な力にとらえられ、度々共感した」と語っている。

戦後、多くの犠牲とご苦労をもってこの国を作りあげて下さったお年寄りに感謝し、その心の豊かさから多くを教えられる。災害や大震災を越えて、どんな時も笑顔を届けてくれる一句一句は、単なる笑いだけでない何かを、人生の連載という「心の常備薬」にさえ感じるのであるから、確かに「不思議」である。川柳の魅力は、「身近であること」「素顔であること」そして「ある、ある」であることであろうか。福音も説教も宣教も、身近であり素顔であり共感できるものとして連載し続ければ、いつか、多くの方々の人生の常備薬、笑顔の元となるのではないだろうか。

では、人生の連載作「シルバー川柳」
どうぞお楽しみください。

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