【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年4月21日

「 明日がある! 」

15 日、世界文化遺産でパリの象徴「ノートルダム大聖堂」が大規模な火災で焼失した。1163年着工の大聖堂は、ゴシック建築の代表建造物であり、1804 年には皇帝ナポレオンの戴冠式もここで行われ、ヴィクトル・ユーゴーの小説「ノートルダム・ド・パリ」の舞台でもある。大聖堂は単にフランス・パリの象徴だけではなく、宗教・歴史・文化の象徴としてあり続けた存在である。

NHK News Web では「消失を逃れた十字架を確認」というサブタイトルで「外から差し込む明かりが、床から立ち上る煙や、左側の壁を白く照らす中、入口から真直ぐ向かった先に十字架が消失を逃れて立っている様子が確認できる」と報告した。十字架のもと、差し込む光の先には、御子キリストと共にあるマリヤ像が写っている。火災直後に撮られたこの神秘的な一枚の写真が話題となっている。

10 時間以上燃え続けた大聖堂を見たパリ市長は「私達の一部が燃えている」と語り、フランス国民だけでなく世界がショックと悲しみの内に沈んだ。そんな中、駆け付けたマクロン大統領は、大聖堂が火に飲み込まれていく光景を目にしながら、「明日から、私達は大聖堂を再建する」と力強く語られ感動した。まるで焼け残ってなお光り輝く十字架のように、問題や試練の中でも屈することなく、明日に希望を託して立ち上がる一国のリーダーに敬意を表したい。

今日は、主イエスキリストの復活を祝い感謝するイースターである。死と闇の中から、キリストは勝利して蘇られたのである。まるでこの一枚の十字架の写真は、私達にもキリストの十字架故に「明日がある!」と、そんな明日へのメッセージを伝えてくれているのではなかろうか。ハレルヤ!