【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2019年1月27日

「天への履歴書」

先週、平成最後の「成人式」、「大学入試センター試験」が行われた。今年の新成人者数は123万人と、8年連続で総人口の1%を下回り、センター試験受験生は推定53万人であった。若者の数が減少しているのは日本だけではない。

アメリカ・ディズニー傘下の映画会社「20th Century Fox」(20世紀フォックス)。ロサンゼルス本社ビルは映画「ダイハード」の舞台ともなって話題を呼び、常に若者達の就職希望先上位を占める人気会社である。その20th Century Foxがこんなニュースを公表した。ニューヨークの新聞にたった一人だけの求人公募広告を出した。すると、多くの応募者の中のひとりの若者から履歴書に添えてこんな手紙が届いたそうである。

「私は、現在、下記の家具屋でセールス・接客の仕事をしています。私がどんな人格と能力を持っているかは、お店を訪ねて下さればよく分かると思います。どうぞ、いつ来られるかを私に知らせず、家具を買いに来た人になりすまして私を調べて下さい。私はここで働く唯一の赤毛の若者ですから、すぐにお分かりになると思います。私は特別に振る舞う事なく、いつもと全く同じように、普段お客様に接しているように対応します。それで本当の私を判断して下さればと思います」

一か月後、20th Century Fox は、2000件以上の応募者の中から、この若者を選んだと公表したのである。

一人の現代の若者から多くを教えられる。成功する事や夢を掴む事より、もっと大切で失ってはならないものがある事を教えられた。主も、いつか突然帰ってこられるのである。だから、私達も与えられた今日という日に、忠実に、熱心に、真直ぐに、普段通りにいつも、生きようではないか。

「主人が帰って来た時、そのようにしているのを見られる僕は幸いです」
マタイによる福音書 24章46節【新改訳】