【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年12月2日

「 ひとりの為のクリスマス 」

あるビジネス紙にこんな記事が載っていました。カナダの大学が行った幸福度の実験についてです。学生を2つのグループに分け、$10または$50を渡して夕方までに使うように言いました。いずれも自由に使えるのですが、グループAは自分の為に使う事、グループBは他者の為に使う事という制約を課しました。学生たちの事前の予想は、自分の為に$50貰った人が一番幸せでしたが、実験の結果は意外なものでした。より幸せだと感じたのは、自分の為ではなく他者の為に使ったグループBでした。しかも、貰った金額には関係なかったのです。つまり、金額の大小ではなく、「他者の為にお金を使った」という行為自体に満足感を覚えたのです。

最近ご主人を亡くされた方が、ご主人が健在であった時は、毎日の食事作りが面倒で、一人ならどんなに楽かと思っていたそうです。ところが、本当に一人になったら「うまい」「まずい」って言ってくれる人がいなくなり、食事を作る張り合いもなくなり手抜きになってしまったそうです。「やっぱり、誰かの為と思えるからこそできるのですね」と言っておられました。

大川牧師の説教のすごさの一面は、千人近くもおられる会衆であっても、まるでたったひとりの人(私)の為に話しておられると思えることです。有名な歌手や俳優も、大勢の人の前に立つ時、客席の誰かひとりをこっそり選んで、その人の為に歌い話すと聞いたことがあります。「今日は、この方の為に」と思う事で心にスイッチが入り、お客様だけではなく自分も幸せになれるというのです。商売をされておられる方ならば、漠然と「お客様の為に」ではなく、「この方の為・○〇さんの為に」と思う事で、より魅力的なお仕事ができるようになるのではないでしょうか。

先月学んだ「この小さなひとりにしたのは、私にしたのだ」と言われたイエス様のお言葉を思いだします。さあ、今日からアドベント。クリスマス礼拝(12/23)後の祝会の持ち寄り昼食会がどうしてあんなに美味しくて楽しいのか。主の教会はお互いに「この方のために」と心から思ってお仕えすることで皆幸せに、そしてお食事までこんなに美味しくなるのです。ここ、神の家ではあなたもひとりではありません!あなたひとりの為に誰かが愛をもって仕え、誰かひとりの為にあなたもお仕えするからこそ、ここは喜びの家、幸せの家となるのです。そんなクリスマスの到来です!