【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年11月25日

「 舞台裏の喜び 」

先月のタウンニュースにも、「鏡よ鏡よ鏡さん」と書かせていただいた「人形劇」。先週の火・水曜日、この教会堂に鴨居地区7つの保育園児と福祉施設の方々が、249名も集まってくださり、その熱気も興奮も最高潮であった。

今回は「白雪姫」。毎回そうであるが、誰もが熟知しているストーリーであるからこそ面白いのである。毎回、世界と日本の傑作を僅か30分に凝縮しアレンジされる武井先生の腕前は、やはり元NHK「ひょっこりひょうたん島」を手掛けられただけあって、見事でありまたユニークなのである。教会員を中心に約20名にもなる人形劇団「グレィス」は、その平均年齢こそ毎年右肩上がりであるが、「腰が痛い、腕が痛い」と言っているのは口だけであって皆元気そのものである。今回も、人形劇の練習をしているうちに、「上がらなかった肩が上がった」というお証しで盛り上がってしまうほど。どうも人形劇を喜び楽しんでいるのは子供達だけでなく、やっている皆さんこそがそうなのである。何かをしている、してあげるのではなく、まず私自身が楽しみ喜び感謝する、これこそが人形劇の、いや人生劇場の秘訣ではないだろうか。

いつもと変わらない同じサイズのステージではあるが、今回、遠近法を取り入れた事によって、劇に新たなディメンションなる奥行きが生まれた。私達の信仰にも深みや奥行きが生まれると、同じサイズの人生ステージであっても、それは様々なストーリーを豊かに生み出す事ができるようになる。人形や小道具、効果音に至るまで、皆様の舞台裏での努力と工夫は、やはりステージの上で輝いているのである。

誰の目にもとまらない私達の信仰や人生劇場の舞台裏でも、聖霊様は静かに働いていてくださるのである。200名からなる保育園児も、いつか、遠い昔を振り返って、幼い頃に人形劇を教会で見たことを思いだしてくれるのであろう。さあ、いよいよ来週から主を迎えるアドベント。聖霊様の働きが、私達と共に豊かにありますよう、喜びつつ主と人々にお仕えしようではないか。