【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年11月18日

「 愛はそれらを超える 」

ゴードン・コンウェル神学校教授であり、ビリー・グラハム師と共に伝道されたロバート・コールマン師の著書「Written in Blood(血で記された)」から、小さな男の子と、重い病気で苦しむ彼の妹の話です。

2年前に男の子が患った病気と同じ病で、今度は彼の妹が苦しんでいました。彼の妹の命を救うには、以前この病気にかかり、それを克服した人の血液を輸血する必要があったのです。しかも、この兄妹は二人共、とても珍しい同じ血液タイプであったため、お医者さんは男の子に尋ねました。「妹のマリアちゃんを救う為に、ジョニー、どうしても君の血が必要なんだ」。するとジョニーは暫く躊躇し、少し震えながらも笑顔で、「先生、おねがいします。マリアは僕のたった一人の妹ですから」と答えたのです。

やがて、隣り合わせのベッドに寝かされた血の気のない弱々しいマリアと、恐れと緊張で少し震えるジョニーの輸血が始まりました。ジョニーの腕から注射のチューブを通って流れていく血を、彼は、僅かに微笑みながら見ていました。もうまもなく輸血が終わろうとするその時、ジョニーがお医者さんにこう尋ねたのです。「先生、ぼく…いつ死ぬの?」

イエス様はマルコ10:15で「誰でも幼子のように神の国を受け入れる者でなければ、そこに入ることは決してできない」と言われました。私達大人は、常識や理性や様々なものが邪魔をして、多くの事を受け入れられなくなってしまったのでしょうか。しかし愛は、ジョニーが自らの命と引き換えに妹の命を救おうとしたように、いつもそれらを超えるものなのです。

今朝、私達はそんな子供達と共に、主を賛美し主を礼拝します。私達よりより近く神に生きる子供達のそばで、私達も、もう一度、混じり気のない、大胆で純真な初めの愛を取り戻したく願います。なぜなら、私達のこの体に流れる血は、主が十字架で与えて下さった主の血、主の命だからです。