【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年11月4日

「 Give thanks to the Lord 」

最近、何かと話題となるハロウィン。キリスト教の収穫祭と勘違いしておられる方もあるよう。ハロウィンは古代ケルト人迷信に起源を持つ宗教行事で、カボチャランタンも仮装も悪魔祓いの意味があって、キリスト教とは全く関係ない。北米の教会は、このような異教行事には参加しないよう警告し、代わりに教会で子供達の為のプロブラムを提供している。

私達クリスチャンにとっては、10/31はハロウィンではなく宗教改革記念日である。1517年10月31日にマルティン・ルターが、ドイツ・ヴィッテンベルク城教会の扉に「95ヵ条の論題」を張って教会の腐敗に抗議した事から、プロテスタントと呼ばれる教会が誕生した日である。

一方、教会で祝われる感謝祭「サンクスギビング」は、収穫を与えて下さった主にともに感謝し礼拝する日であって、アメリカでは11月第4木曜日、収穫の早いカナダでは10月第2月曜日を祝日として感謝祭を祝う。最近では、「ターキー・デイ」とも一般に呼ばれ、家族が集まり、七面鳥や畑の収穫物を共に食する事が習慣となっていて、アメリカ・カナダの空港や道路、公共交通機関が一年で最も混雑する日でもある。

カナダ版「リーダーズダイジェスト」に感謝祭のこんな記事が載っていた。料理が得意でないヘレンさん。今年の感謝祭に初めて七面鳥料理に挑戦すると家族に宣言した。そこで、ご主人と息子を集め「もし失敗だったら、誰も何も言わずに、テーブルから黙って立ち上がり、コートを着て帽子を被り、ホテルのレストランに行ってターキーディナーを食べる」。数時間後、料理したターキーをテーブルに運ぼうとダイニングルームに戻ると、ご主人と息子が、既にコートを着、帽子を被って立っていた…。

日本でも意味不明のハロウィンではなく、神への感謝を共にするサンクスギビング(感謝祭)が普及して欲しいと願っていた。すると先週、教会近くのパチンコ屋入口に飾られた白いカボチャにこんな言葉が書かれているのを見つけて驚いた。「Give thanks to the Lord! 1Chr.16:8」(主に感謝し…その御業をもろもろの民に知らせよ!歴代誌上16:8)そう、これは教会の入口ではなくパチンコ屋の入口である(間違って思わず入ってしまうでないか!)。誰にも見られなかったと思うが、牧師は嬉しそうにパチンコ屋の写真を撮りまくっていたのである。Happy Thanksgiving!