【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年10月7日

「 7つ目のC 」

先週の大和カルバリーチャペル祈祷会で、大川牧師が早速、ノーベル賞受賞者本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大学教授が、研究者にはどうしても必要だと学生時代から追及してきた6つの「C」からメッセージしておられた。研究者のバイブルとも言える資質とは次の6つである。①Curiosity好奇心 ②Courage勇気 ③Challenge挑戦 ④Confidence確信 ⑤Concentration集中 ⑥Continuation継続。大川師はこれに7つ目のCである Christ キリストを加えて完成するという。

2012年の山中伸弥博士、2015年の大村智博士、2016年の大隈良典博士に続くノーベル医学生理学賞受賞であり、日本人としては全体で26人目である。2010年、根岸英一教授がノーベル化学賞を受賞した後、先生は大学の教室に、日本人ノーベル賞受賞者18名(当時)の名前を載せ、19人目のところに「YOU」(あなただ!)という紙を貼ったというのは有名である。しかし、必ずしも根岸先生や本庶先生のように優秀でなくても、世界に貢献してノーベル賞を受賞した人はいるのである。ある日、相対性理論を唱えたアルバート・アインシュタイン博士が、バイオリンを抱えてロンドン駅に着くと、旧友にばったり会った。彼が「アルバート!未だにバイオリンを弾いているのかい?」と聞くと、「そうなんだよ、でも、ちっとも上手くならなくて。この前も、先生が『あなたの問題は拍子を数えられない事だ!』とあきれていたんだ」。ノーベル物理学賞を受賞した天才数学者が、拍を数える事が出来ずに先生に怒られている姿は微笑ましいものです。

信仰の世界も同じではないだろうか。イエス様が選ばれた12弟子も、もともと優秀な人は多分イスカリオテのユダ以外にはいなかった。ヘブル書11章にその名前が列挙された信仰の巨人達でさえ、自らの罪や不信仰に悩み打ちのめされながらも、日々、神の恵みと赦しを求めて主を信頼して生きた人々である。研究者に必要な6つのCは、「生涯信仰者」として神の国の栄冠目指す私達にもなくてはならない要素であろう。しかしながら、そんな私達の思いや行いがたとえ及ばず足りなくても、私達にある最後の「C」キリストが、私達の生涯をも、神と人とに有益なものとして完成してくださるのだから。そう、聖書を開けば、そこに主が書き加えた「You! 次はあなただ」という文字があなたにも見えてくるではないか!だから、

「信仰の創始者であり完成者であるイエスから、
目を離さないでいなさい」ヘブル12:2