【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年6月17日

「 父が最期に書いたもの 」

子供達が「必ず世話する!」と言い続けたので、母は渋々ハムスターを買ってあげた。しかし、2ヶ月程もすると案の定、子供達に何度言っても世話しなくなったので、お母さんがハムスター「ダニー」君の世話をするようになった。約束通り、お母さんはあちこちに電話してダニーの貰い手を探した。その事を子供達に伝えると、彼らは案外クールで、「いなくなっちゃうのはちょっと寂しいけど、まあしょうがない。」「あんなにガツガツ食べて、ちらかしたりしなければ、家に置いてもらえたのに…」ってまるで他人事。数日後、貰い手を見つけたお母さんが、「さあ、ダニーを連れて行きますよ。籠を取って来なさい」と言うと、子供達が突然パニックになり叫んだ。「エッ?ウソ!ダニー?ダディーじゃないの!」父の日、おめでとうございます!

ついでながら、アメリカの電話会社のデータによると、1年で最も電話が多い日は、勿論「母の日」だそう。一方、「父の日」はと言えば、一年で最もコレクトコール(受信人払い)が多い日だそうである。。。

緑区「タウンニュース」6月掲載「心のエステ」に、父の日に因んで、サーカスでの「父の想い出」を書いたが、このストーリーにはこんな続きがある。

そんな父は、毎日曜朝、車椅子のルーシーを迎えに行き、彼女を抱きかかえて自分の車に乗せて教会に通い続けた。そんな父がある日、突然の心臓発作で入院した。後で知ったのだが、父は、その病院近くに住むファミリーが貧しく食べる物もないと聞き、震える手で1枚のチェック(小切手)を書いて渡した。それが、父がこの地上で最期に書いたものとなった。
父は、貧しく、労苦も多い普通の人生であったけれど、何よりも大切で美しい神の愛を、僕たちの魂に、永遠に書き残してくれたのだ。

私やあなたが、この地で最期に書き残すものとは何であろうか?勿論、遺書や墓石に書き込まれる言葉も大事であろうが、父として人として、愛する者の魂に刻む事のできる神の愛・神の言葉を私達は持っている。今朝は、聖書配布で知られるギデオン協会を礼拝にお迎えしている。これも、私達が多くの魂に永遠に書き残す事のできる「いのちの小切手」なのである。