【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
     
2018年1月21日

「人生のアシスト機能」

コマーシャルを見ていた家内が、「あれがいい!」と言った。国産自動車メーカーのCMである。笑顔の女性が、ハンドルにもブレーキにも触れる事なく指 一本で完璧な縦列駐車を行うのである。どうして、そんな事が可能なのか私にもわからないが、最近の車には、様々な安全装置・アシスト機能が付いてくるのである。

昨年暮、父が通う医院の待合室に高齢の患者さんが運転する車が突っ込んだニュースを見てあわてて父に電話した。数年前、80代の父が車を購入した時も、とにかく安全装置が装備されている車をとお願いしたのを思い出し、今回の事故が父でなかった事にほっとした。

自分はまだ若いと思っているのか、家の車にはエアバッグ以外、これと言った安全装置がない。14年前の車にとって、こんなに凄い時代が来るとは夢にも思わなかったであろう。ネットで調べて驚いた。安全装置/アシスト機能と言っても、数えたら20以上もあった。エントリーレベルでは、衝突を回避または軽減する「自動緊急ブレーキ」やアクセルとブレーキの踏み間違いをなくす「誤発進防止機能」など。高級車になると、レーダー波と赤外線の2つのカメラによる「障害物/歩行者検知機能」や、ブレーキだけでなくハンドルも自動で切って衝突回避する「緊急回避システム」や、2台先の車まで認識して玉突き事故を防止する機能、車線変更の際に死角に車があった際の衝突回避機能など。便利なものには、標識の見落としを警告したり、渋滞で前の車が進むと知らせる機能などなど。これらが車に搭載されれば、これから増々高齢化が進む日本の道路も、随分と安全になるであろう。

近年、煽り運転や危険運転が社会問題となっているが、衝突回避装置が本当に必要なのは、車よりも人なのかもしれない。神は、人の心に装着された「良心」というエントリーシステムに加え、キリストを信じる心に「聖霊」という最高のアシスト機能を装着して下さる。人生の道、思わぬ所に潜む罪や誘惑という危険を事前に察知/警告し、更に衝突の危険がある時にはブレーキを踏み、ハンドルを切って下さる御方。祈りと御言葉を通して働かれるそんな聖霊様を信頼して、大胆に、そして心平安にこの道を進もうではないか。「あなたのみ言葉はわが道のともしび、わが道の光です。」 詩篇119:105