【横浜カルバリーチャペル】 天の窓
 
2017年1月15日

「 成人・世人・聖人 」

次の質問は、北米で若者に人気の IT企業が、実際にその採用試験で使った問題である。皆さんなら何と答えるであろうか。若者になったつもりで考えて下さい。

【ひどい嵐の夜、ドライブしているとバス停に3人の人がバスを待っていた。①体の具合の悪そうなお年寄り ②以前あなたの命を救った友 ③あなたが夢見ていた通りのパーフェクトな女性。あなたが一人しか車に乗せられないならば、誰を乗せますか?その理由は?】

欧米では採用試験等でよく使われる論理的/道徳的モラル問題である。お年寄りは体が弱く最も助けが必要だし、命の恩人である友に恩返しをするチャンスであるが、それでは、あなたは生涯の伴侶に再び出会えないというジレンマである。応募者200人の難関を突破し、見事採用された若者の答えは次のようなものであった。

【まず、車の鍵を私の命の恩人である友に渡し、お年寄りを病院に連れて行ってもらう。そして、私は残って彼女と共にバスを待つ】

次の問題も、実際にUCLA哲学科論文試験で出されたものである。【勇気とは何か?】学生は数時間に渡り歴史的・社会的・心理的側面より様々な論説を展開して答えた。しかし、ある生徒はわずか数分で書き上げた。そこには僅か二語【This is!】「(勇気とは)これである!」だけであった。彼は見事「A」をもらい卒業したとの事。

先週月曜は「成人の日」であった。今日は教会でも主の前で「成人祝福」の時が持たれる。街中のTVインタビューで「あなたが20歳の自分にひとこと言うなら何を語る?」を見て私も考え、若者にこのコラム欄を書いている。「成人になられた皆様は、世人ではなく聖人を目指して下さい」と言おうか...。いや、現在の状況や、自分の能力や可能性や将来を、既成の枠の中で考えないでほしい。常に“Outside Box Thinking”で広く大きく考え行動し、決して、神と神にある自分の可能性を、箱の中に入れてしまわないように!

“Yes, He Is Able!”「必ず、主にあってできる!」
ご成人おめでとうございます!