【横浜カルバリーチャペル】 ぶどうの木
 
2016年10月23日

「 PPAP 」

このタイトルを見て、何だか分かった方は結構あるのではないかと思う。それ自体が驚きであり、少々大げさであるが、私達は一体どういう時代に生きているのか恐ろしくなる。「動く哲学」と呼ばれる人類の生活・行動・習慣のあり方と理由を学ぶ「文化人類学」をカナダの大学・大学院(神学校)で宣教学と共に専攻したが、これはどう考えても理解できない。そもそも理解する為のものではないようである。何の事か見当もつかない方にご説明するが、ピコ太郎という当初、正体不明の日本人が「パイナッポーアッポーペン(PPAP)」という1分程の意味不明な歌と踊りをYouTube(ネット)に載せたところ世界が反応。その動画再生が世界134ヶ国で3億回を越えると同時に、週間再生回数世界一となり、ピコ太郎さんが世界で最も有名な日本人となった。パンチパーマにサングラス、ヒョウ柄の衣装と、まるで一昔前のチンピラ風の姿でくねくねと踊って、???な歌を歌う。思わず、私も余りにくだらなすぎてハマる所であった。既にイギリスBBC放送や、アメリカCNNで特集され、ニュース誌「Time」や、欧米の子供達に大人気のアニメ「スポンジボブ」でも、スポンジボブがPPAPを歌って踊る。今年の紅白にとの声も上がっているので、NHKさんも大変である。

正直、何かをコメントしようとしてもしようがないのである。アッポーとバイナポーとペンが韻を踏んでいる事、どこにでもある素材3つだけで世界を動かしたのは立派!ぐらいしか思いつかない。そう言えば、昨年も8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」が大ブレイクした。未だに私は何であったかわからずにいるが、それが面白いという時代なのであろうか。

印刷に出したクリスマスコンサートのチラシを見たら、サルーキ=もヒョウ柄ズボンにかなり派手な衣装である。しかし、彼らはロックで育った若い世代をキリストに何とか捕えようと彼らのスタイルに飛び込んで伝道している。欧米では、クリスマスになると”Jesus is the Reason for the Season”「キリストこそシーズンのリーズン(理由)」のバッチを付けてクリスマスの意味を伝える。私達は、この時代と人々のスタイルに寄り添いながらも、意味を失いつつあるこの世界に、クリスマスの真実の意味をしっかりと伝えていかなければならない。